Androidアプリ「和歌ったー (Wakatter)」を公開しました

12月17日に新作のAndroidアプリケーション「和歌ったー (Wakatter)」を公開しました。

和歌ったーは、和歌や俳句、川柳の投稿専用に開発した、Twitterクライアントです。
私のTwitterアカウントで時々、#wakatterというタグをつけて呟いていましたが、あれは全部和歌ったーのデバッグ時(および気が向いた時)にこのTwtterクライアントから呟かれたものです。

スクリーンショット

このTwitterクライアントの大きな特徴は、ツイートしようとしている内容が、定型詩文(この場合は和歌の五七五七七や、俳句の五七五)に沿っているかを判断し、正しい場合にのみ投稿できるようになるという点です。
つまり、(字余りなどにも対応してはいますが)五七五か五七五七七の形式になっていない場合は、このTwitterクライアントはツイートを拒否します。
では、なぜこんな癖のあるTwitterクライアントを開発したのか、という話について。

  • [開発の経緯]
    Twitterはひらがなやカタカナ、漢字などの日本語の文字も、アルファベットと同様に140文字の投稿が可能である。しかし、英語などの言語と比べて一文字あたりの情報量が多い日本語では、140文字では長すぎ、Twitter本来の短文投稿サービスという趣旨から外れているのではないだろうか。
    自分の考えを短文にまとめることは、とても良い頭脳のトレーニングである。そこに、短い文章で自分の意見を表現するというTwitter本来の使い方に立ち戻る意味がある。
    この想いから、和歌や俳句、川柳などの音節によって文の長さを制限する日本古来の文化を取り入れたTwitterクライアント「Wakatter」が生まれたのである。
    ※Android Market掲載の文章を引用

また、音節数をしっかり確認するために形態素解析エンジンというものを使っています。

  • [ちょっと詳しい話]
    投稿しようとしている文章の内容が正しい形式であるかどうかの確認には、形態素解析エンジンMeCabを使用しています。
    Androidアプリ「和歌ったー」からユーザーが文章を投稿しようとすると、和歌ったーは専用にチューニングされた形態素解析エンジンMeCabを走らせているウェブサーバーにそのデータを送信し、サーバーが内容を解析して必要な情報を返します。
    アプリは返された情報から定型詩文の形式として正しいか確認し、ツイートの可否を制御します。
    ※音節数の判定には「多摩大学 出原ゼミ」の開発したMeCab-httpインターフェースを利用しています。

アプリの使い方は簡単で、
1.Twitterアカウントの認証を行う
2.投稿したい文章を入力する
3.投稿ボタンを押す (←ここでサーバーに情報が送られ、判定結果が返される)
4.結果を確認して、ツイートする(形式が正しい場合のみ可能)か、しないかを選択する
といった手順です。
Twitterのアカウント認証はメニューキーで表示されるオプションメニューから行えます。
また、初回起動時に表示されるより詳細なヘルプも、メニューキーから表示可能です。

判定結果の例

もし興味を持って頂けましたら、以下のURLからAndroid Marketのダウンロードページに飛べますので、よろしくお願いします。

 

Android Marketダウンロードページ

https://market.android.com/details?id=lab.cyberfox.wakatter

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